8月16日の京都ひぐらし日記

皆様へ


昨夜は、五山の送り火、大変な雷雨となりましたが、我が家のマンションの廊下で中国の北京外国語大学を卒業し、京都大学に留学してこの度9月3日付で中国四川大学災害復興管理学院に赴任する孫英英さんと、弟さんの孫規外君(京大修士課程留学)の二人が訪ねてくれて、一緒食事をして北の大文字と舟形を見ました。
それからオリンピクの卓球を見ました。伊藤美誠ちゃん、福原愛石川佳純の三人が頑張って銅メダル、メダルを取った瞬間は何時みても良いものです。このオリンピックで活躍した選手の後ろには名監督、名コーチがあることをつくづく感じます。
確かに戦っているのは選手ですが、戦う心と技術を背後でアドバイスをしているのはスタッフの方々、まさに、共同、共有、協働の結果のメダルだと思いました。
監督やコーチが選手の不足や不平を言っているチームの結果は推して知るべしで、ちなにみに実社会(家族や隣近所、組織内や師弟関係等)でも同じことが言えるようです。
朝日新聞の大村記者から取材の礼状をいただいて、「今回の寺谷さんの御本は多くの示唆を与えてくれる名著だと思います。」と評をもらいました。一生懸命書きましたので、大変嬉しく思います。 また、北京の宋先生から〈仕事と暮らしの研究所〉の鹿野和彦氏と版権契約をしたいと連絡がありました。
それから宋先生との遣り取りで中国語翻訳本の表紙の絵を澤田廉路画伯に描いてもらうよう進めています。これまた日中友好の証になります。澤田さんの中国版絵葉書セットが実現するかもしれません。「創発」的思考と実践は、関係性を豊かに豊かにします。つまり、信じる者が救われるということでしょう。
利己主義の考え方は、目の前の損得に走りますが、利他主義のギブ&ギブの思考は、社会や世の中や人との関係が大きな力によって包まれ循環していることを知ることだと思っています。つまり、南方熊楠の南方曼荼羅であることを認識すると、より豊かな生き方ができるようです。その旧き言葉は「お陰様」の一言です。物事の影を、背景を意識すればいろんなものが観えてきます。
そして、またまた昨夜のことですが、内モンゴルの砂丘地の植林をしている増田達志氏から、2008年9月に友人三人と訪問した際、風呂のシャワーの湯や水がでなくて、それではと同行した加賀田英夫君と橋本達夫氏にお願いして6万円の軍資金を作り、屋根の上に実験的にサンヒーターを設置するようお願いしました。(冬場氷点下20度の極寒の池)その後の様子を聞いたところ、何とこれが起動しているということが分りました。
実に8年振りに役立っていることを知りました。これは何も増田氏に皮肉を言っているのではありません、そんな小さな根性では支援はできません。彼が旧小学校の跡地利用をし、施設の借り上げをしているのは、その2年前に「地域と科学の出会い館」で立命館山口洋典先生と私の三人で、内モンゴルの小さな家構想を立てて、身近な人たちにお一人10万円出資してスタートしたもので、私の周りの人たち10人から100万円を増田氏の活動に支援しています。そして、砂漠は少なくとも緑化されています。
このように私にとってはその時、その時、精一杯誠意を持って対応したことによって、今、人生の金メダルをもらっているような気がしますが、それらはみな様に応援していただいた方々との協働の結果です。そこが嬉しいで、有難いことです。
寺谷篤志

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今朝の知人のメールです。

朝日の記者が、短時間のインタビューであれだけの記事が書けるのは素晴らしいと思っていたが、「名著」と言えるまで読み込んでいることにも敬服です。
これが次のステップへの強力な追い風になることでしょうね。
中国の対応も立派、やはり根底は「信義」ですね。
昨夜は、せっかくNHKが大がかりな中継をやっていたのに、「大」が雨に霞んで見えなかったのは残念でした。
でもこれで猛暑も一段落でしょう。
お元気で!・・・・・TY


寺谷先生
DTPデーターを出版社に確認しましたら、使えるそうです。たいへん助かっていると、感謝の意を伝えてくださいということです。
また、知識産権出版社から版権の打診がありました。版権の購入に当たって、日本の出版社の名前、連絡方法、版権の代理会社の有無、(あるなら代理会社の名前と連絡方法)、および購入条件を教えてほしいということです。
その情報に基づいて版権の購入の手続に入りたいということです。
どうぞよろしくお願いします。 宋金文